東京都現代美術館でピクサー展が開催されています。
銀座クリエイションギャラリーG8ではトンコハウス展がありました。
ピクサー展に感動しました。
映像で流れるインタビューで、それぞれが自分の役割の中で今までにないものを創ろうとしているのが伝わりました。
キャラクターのイラストも、すべてがアートでした。
世界中から才能を持った人たちが集まり、創造のために努力も時間もお金も惜しまない会社なんだと思いました。
ピクサー展は、現代アート展でした。
その素晴らしい会社を辞め、独立してトンコハウスを立ち上げた堤大介さんとロバート・コンドウさんのトークショーを聞きに行きました。
堤さんはピクサーでアートディレクターをされていて、在職中に有給を取り、アカデミー賞にノミネートされた「ダム・キーパー」をロバート・コンドウさんと作ります。
その「ダム・キーパー」を世界各地で上映し、子どもたちの質問に答える内に、堤さんは自分の中の何かが変わったといいます。
ピクサーは相変わらず素晴らしい会社で、何の不満もなかったけど、自分が変わってしまい、新しい道を歩むことになったといいます。
根底には、ずっとずっと「自分はアートで何がしたいのか?」という自問があったそうです。
ピクサー展とトンコハウス展、この2つの展示会で考えさせられました。
自由で成長をめざす世界最高水準の会社と、何も不満がなかったのに、そこを辞めて自分の手法で成長をめざす人たち。純粋に創造する会社を創ろう、純粋に創造する人生を送ろう。
この純粋さに心を打たれました。
ピクサーとトンコハウス、ありがとう。